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昔は料理人になりたかったんです。ホント単純なんですが人が喜んで、それを自分の喜びにできるような仕事にしたいなと思っていました。自分の自己満足で作っていてもやっぱり楽しくないですね、人から何か返ってくることがやり甲斐に感じます。
ちょうど3年前ものすごく落ち込んだことがあって本当にどん底までいきました。本当に生きているのもつらく感じていたんです。今考えたら本当につまらないことなんですけどね。どん底まで落ちたときにもうダメかなって思った瞬間、不思議と笑けてきたんです。自分で「なにナルシシズムに浸ってるんやろう。悲劇のヒロイン気取りか」って。そこから、これからは自分のためだけの人生じゃなくて、人のために何かできたらいいなって、そう思えたら毎日がだんだん上向きになっていったんですね。
そんなとき、たまたまイギリス人の友達の弟さんが大工をしていたのですが、はしごから転落して全身不随になってしまったんです。まだ18歳でそんなつらい状況で、それでも頑張ってリハビリしていると聞いたときに、自分が何てつまらないことで悩んでいたのかとばかばかしくなったと同時に、そんなにつらい状況で明るく頑張る彼に心から感動しました。
友人と千羽鶴を作ろうということになったのですが、私はたくさんの勇気をもらったので、音楽を作って一緒に贈ろうと思いました。それまでは自分勝手な夢のために音楽を作っていましたが、イギリス人の少年が元気になってくれるように、曲を作って贈ってあげたら本当に喜んでくれました。こんな微力な私でも役に立つんやなぁって思って、色々作り出したのが始まりですね。
人生ってほんと不思議で、落ち込んだことなんて何回もありますが、そのたびに助け舟を出してもらえるんですね。その恩恵のおかげで今の私があるんです。だから一人でも多くの人にとって喜びや助けになれるように、これからも作品を作っていきたいですね。 |