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一瀬愛(いちのせあい)さんがSIWA | 紙和というブランドを立ち上げられたきっかけを教えてください。
「現代の生活にあった和紙製品を作りたい」という想いで、2008年にブランドを立ち上げました。
弊社のある山梨県市川三郷町は障子紙の産地です。
障子紙の生産は、年々住宅の事情などから減りつつもあり、地場産業である和紙製造も、今後の新しい需要開拓をしたいという想いもありました。
和紙というと和風というイメージの製品が多い中、もっとより多くの方に和紙の製品を生活に取り入れ、和紙の良さを知っていただけるようなブランドを提案したいという想いで、初めて社外のデザイナーとの製品作りに取り組むことになりました。
山梨県出身の工業デザイナー深澤直人さんと一緒にブランドを作ることで、和紙メーカーの私達には発想もできないような新しい和紙の提案を期待しました。
商品の魅力は、どういったところでしょうか?
深澤さんが提案したのは、和紙をシワシワにして、その風合いを生かしバッグなどをつくる、というものでした。
社員一同、深澤さんのプレゼンを聞いたとき、新しい和紙の可能性に大変感動しました。
弊社の開発したやぶれにくい和紙ナオロンを使い、深澤さんの提案する製品に仕上げることで毎日使える和紙製品ブランドができ上がりました。
商品の魅力はいくつもありますが、素材の強度と素材の風合い、和紙ならではの軽さ、シンプルなデザインなどがあると思います。
それでは最後に今後の展望を教えてください。
SIWA | 紙和ブランドは誕生して丸4年になります。
現在では日本以外でも海外で製品を販売することができており、世界中に和紙の良さを伝えることができてきました。
この先も、もっと和紙の魅力を多くの方に伝え、よりよい製品作りをして行きたいと思っております。
市川三郷町という小さな町の紙の歴史から生まれた新しい和紙製品を世界中の方に届けられる喜びは、この上なく嬉しく思っております。
また、多くのお客様の意見を聞き、製品づくりに反映し、長く愛され続けるブランドにしていきたいと思っております。(2012年1月)
障子紙メーカーである大直が独自開発したやぶれない紙「ナオロン」を深澤直人氏がデザイン。SIWAは世界20カ国以上で販売されている。インタビューページへ |
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